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なぜFRACTAはShopifyを使うのか?

FRACTAは、Eコマースとブランドの関係性をとても重要かつ、避けては通れぬ関係性であると考えています。
これは、「Eコマースは必ずやらなければならない」といったような単純な判断ではなく、Eコマース上にブランドコミュニケーションを実装するにはどういった方法が最適なのか、そもそも「Eコマース」自体がブランドのコミュニケーションにおいて本当に必要なのかも含めて、ブランドビジネス全体を俯瞰で判断する必要がある、と考えています。

そのブランドにおいて、Eコマースをなぜやるのか?ゴールはどこにあるのか?いつまでにスタートしなければならないのか?担当者はだれなのか?様々な要素を鑑みた上で、最適な「Eコマース」のソリューションをブランドに「インプリメント(実装)」する必要があると考えています。
しかし、多くの場合、その「要件」は明確には定義されていません。ざっくりとした要望(要件にもなっていない)を基に、開発会社や制作会社に対してスケジュールと予算をセットで伝えた上で、事業者・ブランド側は提案を待つ形がほとんどだと思います。

このやり方は、多くの場合において開発会社、制作会社のディレクション能力、コミュニケーション能力に依存することになり、事業者・ブランド側と開発会社・制作会社のコミュニケーションレベルがマッチングしない場合は「プロジェクトが炎上」することに繋がるのです。

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ECパッケージやSaaSの違い

誤解されやすいのは、ECパッケージやSaaSの違いは、機能の差異がすべてだと思われることです。しかし多くの場合、サービスそのものの違いよりも、それを取り巻く「人と環境」に大きな違いがあります。
例えば、大手のECパッケージである「ecbeing」がとても優れているのは、パッケージはもちろんですが、要件定義及びディレクションの体制の盤石さと進行管理のレベルの高さであり、オープンソースの「ec-cube」が優れているのはコミュニティネットワークによる、開発情報の相互補完作用(開発者がお互いに助け合う姿勢)と言えます。他にも、SaaSサービスや海外のパッケージなどそれぞれ多くの魅力と差異が存在します。

ここでちょっと本題からは脱線しますが、よりわかりやすくするため、「車」に例えて説明してみましょう。

1.前項で名前を上げた「ecbeing」を筆頭とする大手のパッケージベンダー

これらは「高級車」そのものです。例えるならレクサスでしょうか。安心、安全。発注から納品までの完璧なエスコート。その後の長期的なサポートも完備し、至れりつくせりです。
ざっくりとした要望と夢を伝えてもらえればそれらをプロフェッショナルが具現化し、実装してくれます。だからこそ金額(コスト)は高くなり、実際に使えるまでの期間も長くなります。しかし、それらを鑑みても圧倒的な「理想の実現力」は他の何物にも変えがたいでしょう。
2.ec-cubeをはじめとするオープンソース

これらは、例えるなら「一般的な大衆車」(カローラ、現代ならフィットや、ヴィッツあたり)をベースにパーツショップに依頼して「カスタマイズ・チューニング」を行なっていくイメージです。
かなりの自由度は得られるものの、サポートはパーツショップからの提供が主体になりますし、いろいろな手続き、調整を自己責任で行う必要がある点は「1.大手のパッケージベンダーと大きな違いです。
一方で、同じようにチューニングしている仲間やコミュニティと情報交換しながら、様々なチャレンジが自由に出来ることが大きなメリットです。自己責任ではあるものの、パーツショップ(開発会社・制作会社)と良好な関係を築きながら、「スポーツカーや高級車に負けないオリジナルカーが作り上げられる」ことが、この体制の最大のメリットです。
3.Shopify

Shopifyは言うなれば、「電気自動車のベース技術をレンタルするプラットフォーマー」です。先にあげた二つとは少し毛色が違います。
Shopifyの一側面は、「SaaSのカートシステム」なので、車で例えたイメージとしては「テスラのレンタカー」くらいのイメージをされることが多いと思います。しかし本質はそこではありません。Shopifyは車に例えると、「自社で作った電気動力システム部分はサポート込みで提供しつつ、その他の周辺パーツは、エキスパートと呼ばれるパートナーに依存する、プラットフォーム企業」になります。ちょっとわかりづらいですね(笑)
ざっくりいうと、「電気動力と車の基本機能だけすごいの作るよ!安く貸すね!それ以外のものは見本は作るけど、みんな自由に作ってね!仕様書も説明書もあるよ。エンジンから好きなだけ動力も引き出せるよ!そしてそれを助けてくれるプロがたくさんいるよ」といった感じです。

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多くのサービスがある中で、サービスの設計思想とそれを取り巻く開発会社・制作会社、それぞれの違いを見極め、最適なソリューションを選択し、インプリメントすることがEコマースの勝ち筋なのです。

FRACTA がなぜShopifyを使うのか?

さて、大きく脱線しましたが、本題である「FRACTA がなぜShopifyを使うのか」についてご説明します。

まず、FRACTAはShopifyだけを勧めることはありません。代表が行なっているエバンジェリストという活動も、多くの方に「正しく知ってもらい、理解していただくこと」を主な目的としているため、導入すべきかどうかはブランド・事業者の課題次第です。
FRACTAとしては、ヒアリングした上で「最適解」によって様々なカートシステムを紹介します。しかしその中で、shopifyが「ブランド」に対しては多くの場合「最適解」であることが多いのです。その理由はシンプルで「限られたコストの中で最も重要な要素のみに集中できる」ことです。

限られたリソース、限られた時間の中でできること

2010年代のEコマースは、多くの場合ネット上の「一店舗、一チャネル」としての取り扱いがほとんどでした。自動販売機のような役割を担わされるシーンも多くあったと思います。しかし、多くの先人たちの活躍によりオムニチャネルの重要性が伝えられ、オムニチャネルを前提に考える事が当たり前になりました。ネット上のみで完結することがない2020年代のEコマースは、これまでの役割から大きな脱却が求めらています。

皆さんは普段、Eコマースサイトで買い物される際に、どこで買い物されることがもっとも多いでしょうか?Amazon、楽天、ZOZO、Yahoo 何れかの比重が一番多いという方がほとんどだと思います。
はっきり言ってただの「一店舗」としての扱いであれば、よほど特殊性のある商品や売り方でない限り、Amazon、楽天、ZOZO、Yahooなど「モール」と呼称される場に出店、出品した方がビジネスのスケールは早いでしょう。これは紛れもない事実であり、2020年代のEコマースにおいては避けて通れない議論です。

では、そのような状態の中で、自社のEコマースが持たなければいけない役割は何なのか?存在意義はなんなのか?
リアルなコミュニケーションまで含めた一連の顧客体験の中で、Eコマースサイトが持つ意味、そしてEコマースへの機能的価値と情緒的な価値の流動的な定義を考え続けることで、いままでとは違った役割が見えてきます。

EコマースがEでなくなること

それは、「Eコマースが、Eでなくなること」です。
例えば、ショールーミングとの連携は、Eコマースは「Eコマースサイト」としての機能ではなく、コマース全体の「決済とCRM」の役割を担うことになります。また、逆の発想で、Eコマースで注文し、受け取りは店舗でしかできないブランドがあっても良いでしょう。ブライダルリングなどのブランドでは既に行われていますが、その他の業種でも応用できる筈です。このような「Eが付かないコマース」への変革が今後必要になってきます。

もちろん大手事業者のEコマースは、引き続き一店舗としての役割が最適な状況が続くでしょう。しかし一方で中小規模のEコマースやD2Cブランドは、潤沢な資本や人材をEコマースのみに投入できるわけではありません。事業・ブランド全体に最適な投資を配分し、仮説と検証を繰り返す必要があります。そして、Eコマースをコマース全体のハブにまで、素早く昇華させる必要があります。
その目的を実現するためには、Shopifyが最適であると私たちは考えています。

Shopifyは強固であり、柔軟である

Shopifyは、車の例えで上げた通り、基本機能はすべて満たしており、安心してサポートを受けられます。そして、その周辺領域の機能拡張は自由です。ブランドとして必要な体験を届けるハブとして、素早く、効率的にトライアンドエラーを繰り返すことが可能です。

特にD2Cブランドやスタートアップの場合は、圧倒的に人材などの戦力が不足している中で、緻密な計算の元、投資判断を行う必要があります。その状況下において、Shopifyは強固で安心(= その部分にリソースをかけなくて良い)な基盤と、柔軟な拡張性(ブランド体験のトライアンドエラー、役割の再定義)が大きな可能性となります。
これらの技術的な背景や、理由についてはとても長くなるので、また次回にご説明させていただきますが、D2Cのブランドビジネスにおいて特に最適なソリューションであることは、明確だと考えています。


それが、私たちフラクタがShopifyを使う理由です。



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すべての買い物をたのしく、そしてブランディングで世界を豊かに。テクノロジーとデザインで日本のD2C(DTC、DtoC)ブランドを支援します。 https://fracta.co.jp/
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