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Casper上場にみるD2Cブランドの今後

こんにちは、FRACTA広報の花沢です。D2C(DTC、DtoC)ブランド、またその周辺ビジネスに関わる人たちの間でニュースになっているD2CブランドCasperの上場。

今回は簡単ではありますが、このCasperって一体なに??という問いと、なぜCasperの上場が騒がれているのか?? をテーマにお話ししたいと思います。できる限りわかりやすく書こうと思いますが、それゆえにちょっと誇張した表現もあったりするので、何卒ご容赦ください…

Casperについて

Casperは一言でいうと「マットレス」の会社です。しかし彼らは、マットレスを売る、のではなく「眠りを売る」ことで成長してきました。
それはまさにD2Cの「機能的価値ではなく、体験価値を売る」お手本のようなマーケティングを展開しています。高級寝具メーカーで有名なテンピュール製品よりはるかに安く、時代を意識したマーケティングがミレニアル世代の心をもつかんでいます。

マーケティングの4Eを取り入れ、他社と差別化

お手本ゆえに多くの企業がCasperにインスパイアされ、次々と同じようなマットレスを販売するようになりました。しかし、Casperは「マットレスを売る」会社ではありません。「眠りを売る」ことで他社と一線を画しています。

この「眠りを売る」というのは、マーケティングの4Pに変わるマーケティング手法である4E(Experience/Evangelism/※EverywhereExchangeを積極的に採用したもので、より便利で快適な睡眠の「体験」を提供することで、成長し続けました。※Everyplaceを使用する場合もあります。

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そして、データ活用についても顧客とのコミュニケーションチューニングはもちろん、店舗開発、プロダクト開発においても有効活用するための仕組みづくりが継続的に実施されており、オフラインとオンライン間のデータ活用が非常にうまくいっている事例の一つとしても知られています。

「マットレス会社Casper「睡眠」を販売!NYに昼寝ラウンジDreameryオープン - mashup NY」(2020.1.20)
https://www.mashupreporter.com/casper-dreamery-nyc/

つまり、超簡単!に言えば、CasperはD2C(DTC、DtoC)の象徴、および代表的なブランドの一つといえるのです。

勇気を与えたD2Cの見本

D2C(DTC、DtoC)ブランドの成長は、米国はもちろん日本でも話題になっているところですが、実はこれまで上場した企業は一つもありませんでした。今回このD2Cブランドの象徴的存在が、ついに上場申請を達成したことは多くのD2Cブランドにおいて大きな勇気になった一方、 良い意味でも悪い意味でも業績が明らかになったことが、今後のD2Cブランドを考える上で様々な視点から考察できるよい見本となりました。そのため今注目のニュースとなっている、と私自身は考えています。

個人的な感想としては、2013年創業で2019年の売上高は400億円を超えています!し、今後の展開も*S-1 を見る限りでは、これから米国以外にもどんどん進出していくという可能性も強く感じる内容だったので、やっぱりすごいなぁ…と思います。

*S-1……アメリカにおいて新規株式公開(IPO) を行うために提出が義務付けられている証券登録届出書のことです。ざっくりいうと、会社のリスク要素といった投資判断に必要な事項が記載されている開示書類のことです。

そしてもう、この規模をD2C(DTC、DtoC)といってもいいの?というのも謎だったりもします。笑(D2Cの定義にもよりますが、現在のCasperはTV広告もどんどん打っているし、卸などの中間業者を挟んだ流通での売上が大きくなってきている…)

D2Cはブランドビジネスにおける新たな課題

一方で、ブランドを成長させ続けることの難しさ、そしてあらためてD2C(DTC、DtoC)ブランドというものは、単なる流行り言葉ではなく、ブランドビジネスにおける新たな課題であり、テーマでもあるという事実も、今回のCasperのS-1資料から感じた、というのも正直なところです。

中にはこんな厳しい意見も…。

「CasperのIPOはマットレスを売って損をすることがあるという見本」(2020.1.20)
https://jp.techcrunch.com/2020/01/13/2020-01-10-casper-files-to-go-public-shows-you-can-lose-money-selling-mattresses/


簡単にまとめると以下のような感じです。

● D2Cの希望の星ッ!イケてるD2Cユニコーン代表Casper無事に上場申請!
● でも開示された情報を見ると、順風満帆なだけではなさそう。D2Cだからってオールマイティにイケてるわけじゃないよ。
● やっぱりブランドビジネスは大変だよね。
● でもなにより、勇気をもってここまでの成長をみせてくれたパイオニアに感謝!そしてこれからも成長してほしい…
● Casperをお手本に、ブランドビジネスにおける本質的な部分は見失わずに運用していかないとね。
● D2Cは単なるバズワードではなく、ブランドビジネスにおける新たな課題であり、テーマと捉えて今後も向き合っていく必要がありそう


D2C(DTC、DtoC)ブランドってそもそもなんなの?
という方はぜひこちらの本がおすすめです!

以下、参考記事。上でご紹介したTakramの佐々木さんが解説してくれています。専門的な内容ですが、非常にわかりやすくまとまっており、とても勉強になります!

「D2Cユニコーン初の上場 Casper S-1を読む」(2020.1.20)
https://medium.com/@yasuhirosasaki/a7f683252ea9

D2Cブランドニュースが出てきたらまたnoteに綴っていきます。

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