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半年かけてとある地下アイドルをブランディングした話

こんにちは!株式会社フラクタPRディビジョン所属のコナカと申します。

美容系の専門学校を出て、フラクタに入社する以前は、某メイクブランドのビューティーアドバイザー兼、フリーでメイクアップアーティストをしていました。職種を問わずあらゆる方にメイクを施す、いわゆるメイクオタクです。フラクタの女性社員にもたまにメイクをしています。

今回は、私が過去に「メイクを使って地下アイドルのブランディングをした話」をさせていただこうと思います。

「地下アイドル」のリアルなメイク事情

1年ほど前、地下アイドルのマネージャー(兼業先の同僚)から単発のメイクではなく、「メイクプロデュース」の依頼がありました。

アイドル界のインディーズに位置する「地下アイドル」ですが、彼女(彼)達はLIVEやイベントなど中心に活動し、その数は日に日に増えているそう。そしてその影響もあり一人一人にメイクさんが付いておらず、大きい事務所か、稼げるアイドル(!)にしかメイクさんがいないのが現状らしいです。依頼があったアイドルも、事務所が小規模のためやはり自分でメイクすることがほとんどとのこと。世知辛い!

そんな実情も教えてもらって興味が湧いたのと、「彼女に“メイクを使った自己プロデュース”を教えてほしい!」という熱い女性マネージャーの思いに負け、二つ返事で了承しました。

メイクも、現状分析とベンチマーク決めが必要

今回は、メイクに関する意識について当人にヒアリングし、その内容をもとにレッスンのスケジュール・内容をセレクトします。当時決めたレッスン内容とスケジュールはこんな感じ。


【期間】
半年間

【レッスン内容】
section1:自己分析・座学
・1~2ヶ月目:1週間×2回

section2:実践、メイクのPDCAサイクル回転
・3~5ヶ月目:1週間×1回/6ヶ月目:2週間×1回

彼女は自分を客観的に分析すること、メイクに関する基礎知識がないことに悩んでいたので、セクション1の内容を「自己分析・座学」に設定しました。

このレッスンでは、私が作った「セルフ顔診断シート」を使ってメイクの基礎、流行、文化を学んでもらいつつ、“自分を知る1ヶ月”として、自分のどこが好きなのか・嫌いなのかを答えられるまで、自分の顔に興味を持ってもらいます。

彼女に「これから毎日、鏡を1日に必ず5分間、3回は見てください」と伝えたときの、ドン引きした顔が忘れられません。(普段はそんなに顔をまじまじと見ないとのこと)

1ヶ月後、彼女が見つけた「好きなところ」「嫌いなところ」はこんな感じでした。


[好きなところ]
・目の形と鼻の形(ぱっちりして鼻もスッキリしていました)
・肌が白い

[嫌いなところ]
・顔が全体的に薄い
・まつ毛が少ない
・眉毛の形が非対称
・面長


現状を整理し、目標までの道のりがどのくらいあるか?をここでは整理することができました。そして2つめの「実践、メイクのPDCAサイクル回転」セクションに移行です。

メイクのPDCAサイクルを回す



ここではただ教えるのではなく「一緒に考え実践する」ことを前提に、効率的に練習するため“PDCAを回す"ことを意識しながら約3ヶ月、レッスンを続けました。

当時決めたPDCA

Plan(計画)
「好きなところを伸ばす」、「嫌いなところをカバーする」を目標にし残り4ヶ月の中でパーツごとに練習する時期を決める

Do(実行)
彼女のアイドルとしての売り出し方に合わせ、メイクを一緒に練習する

Check(確認)

メイクができたら、「どこが難しいか」「メイクで好きなところがあるか」を確認する

Action(改善)

「彼女がなりたい理想像」を見つけメイクに落とし込む術を選び、再びメイクを練習する


▽当時のメイクカルテ


出会ったばかりの頃は「メイク怖い」と少しおどおどしてた彼女ですが、このレッスンが終了する時には私が想像した何倍もメイクが上達し、表情が明るくなり立ち振る舞いも生き生きしていたのが心に残っています。

あくまでもメイクは「手段の一部」

メイクはあくまでも自己プロデュースの一種で、メイク一つで急激に自分が変わることはないと思っています。服、髪型、表情、立ち振る舞い、喋り方など....その人を形作る大事な要素は、これらのすべてが複合的に合わさって成立しています。ブランドと同じですね。

今回のメイクプロデュースレッスンでは、自分を見つめ直し、なりたい目標に近づくため行動を起こし「自分に自信を持つこと」を目標にしました。そういう意味で、彼女自身の「ブランディング」を行ったと言えると思います。

常に客観的に自分を見ることで、改善点は見えてきます。そしてどのように自分を魅力的に成長させ、周囲に認知してもらうか。ブランドも同じように考え続けなくてはならないと思います。

今回はメイクのお話でしたが、この記事が自分や周りの環境など、何かを見直すきっかけになれば幸いです。

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FRACTA | ブランディングエージェンシー

テクノロジーとデザインで日本のDtoCブランドを支援します。 https://fracta.co.jp/
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